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家庭血圧の正しい測り方|朝・夜のタイミング、記録のコツ、受診の目安

健康診断で血圧を指摘されたり、病院で「家でも血圧を測ってください」と言われたりすると、まず悩むのが「どう測れば正しいの?」という点です。家庭血圧は、測る条件がバラバラだと数値がぶれて、必要以上に不安になったり、逆に見逃したりする原因になります。そこで本記事では、家庭血圧をできるだけ正確に測るための準備・手順・タイミングと、記録のコツ、受診を考える目安をまとめます。

※本記事は一般的な情報提供です。症状がある場合や治療中の方は、主治医の指示を優先してください。


この記事のポイント

  • 家庭血圧は 「同じ条件」で測るのが基本
  • 測定は原則 朝:起床後1時間以内(服薬・食事前)/夜:就寝前 が目安
  • 記録はできるだけ 全測定値を残し、数日〜1週間の平均で考える

(家庭血圧の測定タイミングや条件の考え方は、国立循環器病研究センターの案内が参考になります。)


家庭血圧を測る前に準備したいこと

家庭血圧は、運動・入浴・食事・緊張などで大きく変動します。だからこそ、測る前の条件をそろえることが大切です。

  • 測定前は 5〜10分ほど安静にする(慌てて測らない)
  • 腕を締め付ける服は避ける(腕まくりで圧迫しない)
  • できれば 毎日同じ腕・同じ姿勢で測る

左右で血圧に差が出る人もいます。左右差が大きい場合は、高い方の腕で測る考え方が示されています。


家庭血圧の正しい測り方(手順)

ここでは、家庭で再現しやすい形に手順をまとめます。

  1. 座って1〜2分安静にする(背もたれがあるとラク)
  2. カフ(腕帯)を正しく巻き、血圧計は 腕と同じ高さに置く
  3. 会話せず、リラックスして測る
  4. 測定結果を記録する(後述)

ポイントは「頑張って良い数値を出す」ではなく、いつもの状態を同じ条件で再現することです。


いつ測る?おすすめは「朝」と「夜」

家庭血圧は、時間帯も固定すると比較しやすくなります。代表的な目安は次の通りです。

  • :起床後1時間以内(食事・服薬の前)
  • :就寝前

「病院で測ると高い」「家だと普通」など差が出る人もいるため、家庭血圧を把握しておくことは、受診時の相談材料になります(血圧分類の表は厚生労働省のe-ヘルスネットにも掲載があります)。


記録のコツ:平均で見るために「全部残す」

家庭血圧は、1回の数値だけで一喜一憂しないのが大切です。測定値はできるだけ長期間、全て記録することが勧められています。
また、判断は 5〜7日間以上の平均値で考えるという説明もあります。

記録に入れると便利な項目

  • 日付
  • 朝/夜
  • 上(収縮期)/下(拡張期)
  • 脈拍
  • 気になるメモ(寝不足、飲酒、頭痛など)

スマホのメモでもOKです。大事なのは「続けられる形」にすることです。


数値の見方:家庭血圧の分類(目安)

血圧は「診察室血圧」と「家庭血圧」で基準が異なります。家庭血圧の分類(Ⅰ度高血圧は 135–144/85–89 など)は、e-ヘルスネットに一覧表として整理されています。
また日本高血圧学会の一般向け解説冊子にも同様の整理があります。

目安:家庭血圧で 135/85mmHg以上が続く場合は、生活習慣の見直しや受診相談を検討する材料になります。
※診断は医療機関で行われます。


受診を急いだ方がよいサイン

次のような場合は、自己判断で様子を見続けず、医療機関へ相談してください。

  • 強い頭痛、胸の痛み、息苦しさ、麻痺、ろれつが回らないなどの症状がある
  • いつもと明らかに違う高い数値が出て不安が強い
  • 家庭血圧の高い状態が続き、生活に支障がある

血圧は状況で大きく変わるため、症状があるときは特に慎重な対応が必要です(変動要因については国立循環器病研究センターの説明が参考になります)。


今日からできる生活習慣のヒント(減塩だけでも一歩)

血圧管理では生活習慣も重要です。特に減塩は取り組みやすい対策のひとつです。
e-ヘルスネットでは、食塩摂取の目標(例:高血圧の人は1日6g未満を推奨など)や、麺類の汁を残す・卓上調味料を控えるといった工夫が紹介されています。
日本高血圧学会も、食塩制限(1日6g未満)を推奨しています。
また世界保健機関は、成人の食塩摂取を **1日5g未満(ナトリウム2000mg未満)**とする推奨を示しています。


まとめ

家庭血圧は、同じ条件で測り、朝夜で記録し、平均で見ることが基本です。測定の精度が上がるほど、受診時の相談がスムーズになり、必要な対策も選びやすくなります。まずは「朝と夜に測ってメモする」から始めてみてください。


参考情報

厚生労働省 e-ヘルスネット「高血圧」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/metabolic/m-05-003.html

厚生労働省 e-ヘルスネット「栄養・食生活と高血圧」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-02-002.html

日本高血圧学会「さあ、減塩!(一般のみなさまへ)」
https://www.jpnsh.jp/general_salt_03.html

日本高血圧学会 一般向け「高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子(PDF)
https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019_gen.pdf

国立循環器病研究センター「高血圧(家庭で血圧を測定される方へ)」
https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/hypertension-2/

WHO “Sodium reduction”
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/sodium-reduction

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